ホールデム・ポーカー入門 ルールと手役集

ポーカーと言えばテキサスホールデム!ポーカーの手役とゲームの流れ(ルール、アクション、ポジション)、ハンドレンジ、役やオッズの確率計算など、初心者や入門者にもわかりやすく説明します。

インプライドオッズとは何か?

ポーカーは、勝負に要するチップ(賭け金)とポット(賞金プール) この2つから、オッズを割り出します。 オッズの計算について ポット 対戦相手のチップ(賭け金) この場合、自分もを1枚出せば勝負可能。 チップ1枚出して、勝てばチップ4枚が獲得できる。 つまり、オッズ4倍と言えます。 オッズから考えると、自分の手が25%以上ある時には勝負した方が良いと言えるでしょう。 インプライドオッズ インプライドオッズは、現在のポット状況ではなく、 将来的なポットの状況から考えたオッズのことを指します。

オッズに合わなくても勝負出来る!

極端な例ですが、プリフロップで以下のような手札だったとしましょう。 完全にドミネイトされていて、AA側が圧倒的に優位な状態です。 81.3% vs 18.2% こんなの勝負にもならない!と思われるでしょうが・・・、 インプライドオッズ(将来的なポット)を考慮すると、単純にそうとも言えません。 *150(ブラインド) *100(強さを隠すため、プリフロコール) この状況でコールした場合、100の投資で350の見返り。 オッズ3.5倍ですので、18.2%の手では勝負できなそうです。 どういう理屈で勝負してもいいことになるのでしょうか? 説明簡略化のため、SBやBBはフォールドするものとします。

インプライドオッズから考える

将来的なポットと言われるとわかりにくいですが、 物凄く簡単に説明するなら、以下のようになります。 *150(ブラインド) *100 + *250(仮) *100(コール) UTGの250は、将来的なチップです。 要するに、フロップで優劣が逆転した場合において・・・、 UTGからチップ250を引き出せれば、分の悪い賭けでも元が取れる。 こういう、取らぬ狸の皮算用をインプライドオッズと言います。 説明簡略化のため、SBやBBはフォールドするものとします。

インプライドオッズの皮算用

実際のところ、22側は、フロップでセットにならない限りフォールドします。 フロップで、ポケットペアがスリーカードやフォーカードになる確率。 100% -(48/50 * 47/49 * 46/48)≒ 11.75% (相手がAAのようなポケットなら12.23%) リスクについて 約87.76%の確率で、支払ったチップ(賭け金)が無駄になります。 また、運良く2のスリーカードが出来たとしても・・・、 Aのスリーカードに負けることもあります。 チップを引き出す事が前提 フロップで2が出る12.23%で、これらのマイナス以上のプラスを叩き出す。 これが可能なら、勝率の低い勝負が正当化されます。 引き出せるチップ(賭け金)の見込み額を加算した額が、 インプライドオッズ =(ポット+相手賭金+相手追加額+自分賭金)/自分賭金 オッズの皮算用 17,296回、22 vs AAで上記の勝負をした場合、22側は・・・ 15,180回、フロップでフォールド(1,518,000はドブに捨てる) 1,936回、スリー or フォーカード、AA側はAを引けず(22側が9割近く勝ち) 178回、スリーカードになるが、AA側はもっと強い(22側の勝率は4%ちょい) 2回、フォーカード完成で、AA側はスリーカード(AA悲惨) 仮に、2,116回(1,936 + 178 + 2)の勝負、ポット350に加え、 1,650回、22側がAA側からフロップ以降、追加チップ1,000を巻き上げる。 466回、逆に追加チップ1,000を巻き上げられるといった条件を付け加えると・・・ 22側が、31,900のプラス ※2,227,500 =(350 + 1,000)* 1,650  -2,195,600 =(466 * -1,000)- (1,518,000 + 211,600) インプライドオッズの補足 今回の計算は、SBやBBがフォールド前提であったり、 フロップ以降の勝負額が一定だったりと、かなり大雑把な計算です。 インプライドオッズは、SBやBBが勝負に加わる可能性、 フォールドエクイティ、引き出せるチップ額など、様々な要因が絡みます。 ※インプライドオッズは、ストレートやフラッシュドローにおいて、よく用います。  強い手では、隠れたりせずレイズすべき  これは、インプライドオッズによるリスクを避けるという意味も含まれています。 最上部へ(上部に目次)